2030年までのSDGs達成に向け7,000億ドルの動員も可能にする戦略的パートナーシップ
国連開発計画(UNDP)、みずほフィナンシャルグループとアジアにおけるサステナブル・ファナンスの拡大に向け業務提携
2024年10月10日
東京発 – 国連開発計画(UNDP)とみずほフィナンシャルグループは、日本をはじめとしたアジアにおけるサステナブル・ファイナンスの拡大に向け業務提携を締結しました。本パートナーシップは、みずほフィナンシャルグループが2030年までにサステナブル・ファイナンスを通して7,000億ドルを執行する目標を支援するものでもあります。
本パートナーシップは、多様化する社会・環境課題の解決、また社会経済面の持続可能性を高めるための持続可能・インパクトファイナンスの取り組みを拡大するものです。さらにSDGs達成のためにサステナビリティをビジネス戦略や事業運営に統合することを目指します。
UNDPは、SDGs達成に向けた取り組みを拡大するために、民間セクターとの連携を重視してきました。UNDPアジア太平洋局(RBAP)のSDGsファイナンスチームとサステナブル・ファイナンス・ハブは、事業会社、投資家がSDGs達成に貢献する一連のソリューションを導入しています、これらは投資サイクル全体にインパクト主導型投資フレームワークを統合するものです。
みずほフィナンシャルグループは、UNDPが開発した「SDGインパクト基準研修」に2022年世界ではじめて参加し、幅広い顧客がインパクトファイナンスに取り組めるよう取組みを強化してきました。2024年5月には、みずほフィナンシャルグループのインパクトに関する考え方、および、インパクトビジネスの可能性や取り組み方針などを示す「インパクトビジネスの羅針盤」を公表しました。今回の発表は、アジアにおける金融業界のリーダーであるみずほフィナンシャルグループとの協業を進めるとともに、他の企業にとってのモデルとなるものです。
みずほフィナンシャルグループは、UNDPとの協働を通じて、SDGsインパクトと経済・企業価値を共創する好循環の確立を目指す取り組みを推進しています。今回の提携を通じて、UNDPはみずほフィナンシャルグループに対し、持続可能な投資戦略、運営、プロジェクト特定を強化するための包括的なアドバイザリーサービスを提供します。
UNDPの高い専門性とグローバルネットワークにより、みずほフィナンシャルグループがSDGsに沿ったインパクトのあるプロジェクトを特定・支援すると共に、ブレンド・ファイナンス・ソリューションを構築し、持続可能性関連の方針の改正などに寄与します。
このパートナーシップの主要分野には、国際的な基準や優良事例に沿った、みずほフィナンシャルグループの包括的な持続可能な投資戦略や融資の開発などが含まれます。UNDPはまた、みずほが持続可能な商品の提供、方針、運用手順を策定し、SDGsに貢献できる投資機会を特定し優先順位をつけるよう支援します。
UNDP総裁補兼アジア太平洋局長のカンニ・ウィグナラジャは本パートナーシップに関して以下のように語りました。 「SDGsの達成への取り組みを加速させるためには、民間資本による大規模な投資が不可欠です。みずほフィナンシャルグループとのパートナーシップは、気候変動、生物多様性の損失、経済的・社会的公平性などの緊急の地球規模課題に対処するために投資が果たす役割の重要性を示すものです。みずほフィナンシャルグループの金融能力とUNDPの戦略的ビジョンとアジア太平洋地域における知見を掛け合わせることで、変革を実現したいと考えています。このパートナーシップが、みずほフィナンシャルグループに続く他の金融機関にとってのインスピレーションとなることを願っています。」
みずほフィナンシャルグループの執行役、リサーチ&コンサルティングユニット長 兼 グループCSuOの牛窪恭彦氏は、次のように期待を述べました。「みずほフィナンシャルグループは、パーパス「ともに挑む。ともに実る。」を掲げ、多様なステークホルダーと インパクトの共創に取り組んでいます。サステナブルな社会の実現には、これまで企業・経済活動の「外部」にあるものと捉えられていた社会・環境を、「内部」のものとして意思決定に取り入れること、すなわち「外部性の内部化」が必要であり、インパクトの創出と、企業の成長の好循環を実現させていく必要があります。SDGsの達成に向けた、グローバルでのインパクト創出プロジェクトの支援や、民間企業のインパクト思考の加速にむけた研修等の実績のあるUNDPとの本提携を通じ、〈みずほ〉のインパクトビビジネスを、日本のみならず、グローバルで推進していくべく、協働していきます。」
問い合わせ
Cedric Monteiro, UNDP Regional Communications Specialist for Asia & the Pacific: cedric.monteiro@undp.org
Hideyuki Mohri, UNDP Representation Office in Tokyo: hideyuki.mohri@undp.org